画像は小学館『妖怪ウォッチ イラストストーリー』より

妖怪ウォッチイラストストーリー大切な人との出会い別れ9歳の壁感想



大人になってからも大切に持っていられる、何度でも読み返したくなる名作です!
9歳の壁」(抽象的思考能力(指を折ることで解決できない割り算や、作者(他者)の心情を考える))を乗り越える力も付く!


2014年7月22日に発売された読み物『妖怪ウォッチ イラストストーリー




購入後、読んでみたのですが……すばらしいです!
続編も出して欲しい!


妖怪ウォッチイラストストーリー大切な人との出会い別れ9歳の壁感想

なぜ「すばらしい!」のか、さらっとですが紹介を。


目次はこんな感じ。
7つの話が収録されています。


画像は小学館『妖怪ウォッチ イラストストーリー』より

IMG_9776


文章は全てにルビ(ふりがな)が振ってある「総ルビ」になっています。
なので小学校低学年の子にもおすすめ


画像は小学館『妖怪ウォッチ イラストストーリー』より

IMG_9777


肝心の内容ですが……基本ストーリーはアニメと同じなんです。
でも! なぜか全く違う感想を持ってしまう…?
それはなぜか?
エンターテインメント要素が削ぎ落とされ、おはなしごとのテーマがキチンと明確になっているからだと思います。
以下、おはなしのテーマを要約すると…

  1. 妖怪登場(大切な人との出会い、自分の世界(自己の確立他者と自分との違いを理解する)
  2. 妖怪ジミーとしゃれこ婦人(緊張するということ、授業参観)
  3. もれちゃうよ〜!(我慢すること、学校のトイレ問題(トイレに行くのが恥ずかしい))
  4. ジバニャンがひきこもっちゃった!?(他者との違いを理解した上でともだちになる
  5. 鬼時間(抑制お母さんが怖い!w)
  6. 勇者ネジとロボニャン(人格や性分を持たない「機械」との付き合い方)
  7. ジバニャンの秘密(大切な人との別れ

となっています。

小学校中学年に訪れる、いわゆる「9歳の壁」を乗り越えるには「抽象的思考能力」が鍛えられるかどうか?にかかっていると考えています。自分の指を折って答えが出せない割り算やかけ算、漢字を覚えただけでは解けない作者(他者)の心情を考える問題が出てくるこの頃、この本に限らず、読書(客観的に自己を捉え、自己と他者を見て、他者の経験を自分のこととして捉える経験)はとても大切になってくると思います。

『妖怪ウォッチ イラストストーリー』は「大切な人との出会いと別れ」が大きなテーマ。自己が芽生え、他者との違いを意識し始める「9歳」の頃、親友(特に仲のいい友だち)ができたり、逆にケンカをしたりすることも出てくると思います。いずれも「他者を思いやる抽象的思考能力」を鍛えるのに必要な出来事なのですが、それをうまく乗り越えられず、社会性に問題が出て来たり、勉強にもついていけなくなったりしてしまいます。問題の根本は「抽象的思考能力」の不足以前に、芽生えて来た自我に対する「自己肯定能力」の不足ではないでしょうか? 「自己」を肯定することができなければ、「他者」を肯定する(人を思いやり、人に優しくする)こともできません。

そんな時、『妖怪ウォッチ イラストストーリー』は「ケータくんの優しさ」と「ジバニャンの(誕生の)秘密(過去)」でお手本を見せてくれます。壁を自然に乗り越えた時に、大切な友だちがいたことを思い出してくれると思います。本との出会いは、大切な友だち、親友との出会いのように大切だと思います。そしていつか、自分の事のように大切に思える人と出会えた時、必ず訪れるその人と別れる事になる時にも、この本は寄り添ってくれていると思います。




妖怪ウォッチイラストストーリー大切な人との出会い別れ9歳の壁感想



「思い出して ジバニャン! オレたちが友だちになったあの日の事!」
「思い出して ジバニャン! わたしと友だちになったあの日の事!」


画像は3DS『妖怪ウォッチ2元祖/本家』より

妖怪ウォッチイラストストーリー大切な人との出会い別れ9歳の壁感想
妖怪ウォッチイラストストーリー大切な人との出会い別れ9歳の壁感想